新型コロナウイルスに対する有効性評価について

2020-06-29

令和2年6月29日
『新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の有効性評価について』要約

NITE(ナイト)[独立行政法人 製品評価技術基盤機構 理事長:辰巳 敬]は、第5回「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」を6月25日に開催し、新型コロナウイルスを用いた候補物資の有効性評価結果の最終報告をとりまとめ、一定の濃度以上の次亜塩素酸水が、新型コロナウイルスの消毒に対して有効であることが確認されました。

◆新型コロナウイルスに対して有効と判断された物資 ー次亜塩素酸水ー

○ 次亜塩素酸水の有効成分である次亜塩素酸は蛋白質などの有機物と結合し、効果が減弱することが報告されている 。今回の検証結果においても、そうした効果が一定程度認められる。この結果も、次亜塩素酸水でウイルス除去を行うに当たっての使用法に大きな示唆を与えるものである。

○ 今回、有効性の判断を99.99%とおいているが、一般的に目的や用途別に抗ウイルス効果に関しては99.9% や99.99%と様々な基準設定が現行でもされており、こうした事も踏まえれば国立感染症研究所の検証による99.9%の感染価減少も有効性判断において十分に考慮に入れる余地があると考えられる。

○ 以上から、帯広畜産大学及びQTECの検証試験で99.99%以上の抗ウイルス効果を確認している32ppm以上のうち、国立感染症研究所の検証試験で99.9%以上の効果を確認している「35ppm以上」を有効と判断する。

◆新型コロナウイルスに対して有効と判断された物資のまとめ及び新型コロナウイルス除去の際の注意等。(次亜塩素酸水)

※検証対象とした次亜塩素酸水(pH6.5以下)について以下の条件で有効と判断する。
• 次亜塩素酸水(電解型/非電解型)は有効塩素濃度35ppm以上

※新型コロナウイルス除去の際の注意等 (次亜塩素酸水)
有効とされた条件の次亜塩素酸水を適切に使用することで、新型コロナウイルスの除去が期待できる。
次亜塩素酸水の特性や今回の検証試験結果を鑑み、次亜塩素酸のウイルス不活化に効果的な使用方法を下記に記載する。

1.汚れ(有機物:手垢、油脂等)をあらかじめ除去する。

2.対象物に対して十分な量を使用すること。

なお、本検証試験は、物品に対する新型コロナウイルスへの消毒の有効性を検証したものであり、手指や皮膚等の消毒に対する有効性を検証したものではない。利用に当たっては、安全性や適正な使用法にも十分注意を払うことが必要です。製造事業者等が提供 する安全性情報や使用上の注意等を十分に踏まえて、適切に使用することが必要である。

以上がNITEの発表の要約です。これに伴い経済産業省からチラシが1枚と厚生労働省・経済産業省・消費者庁の3庁の名前の入ったポスターを作成しております。

内容については今回の発表は、新型コロナウイルス対策に次亜塩素酸水溶液が有効であることを政府が確認した画期的なものであります。しかしチラシやポスターなどの表示を見ると大きな問題が二つあります。
一つ目は
〇 十分な量の次亜塩素酸水で表面を80ppmでヒタヒタに濡らす。 ←NITEが実験した結果か?「ヒタヒタ」という感覚的表現はどう実行すればよいのか。

使用法を知らせるポスターなのに現実的な使用法が想像できない。次亜塩素酸水溶液に浸して絞った布巾で十分除菌可能ではないか。スプレーボトルでテーブル全体にスプレーして拭き取ればよいのではないか。

二つ目は
〇 人がいる場所で空間噴霧すると吸入する恐れがあります。 ←NITEの委員会が実験も評価していないものをなぜ記載したのか。
前回5月28日に発表し修正を行った反省が全く生かされていないのはなぜか。今すぐ修正して、Q&A対応すべき。政府間で評価の祖語があるならば改めてNITEで試験すべき。

以上二つの質問は『一般社団法人次亜塩素酸水普及促進会議』のHPから抜粋した物であり、担当機関に質問書の形で公開されています。特に空間噴霧に対してはNITEも噴霧を認める見解を出しましたが、ポスターでは暗に使用しないよう書かれています。

(一般社団法人次亜塩素酸水普及促進会議 抜粋) 特に科学的根拠がないままに次亜塩素酸水溶液の空間噴霧が危険であり推奨しないと記載されているが、公的機関により数十年にわたり動物実験により人間に害がないという科学的証明がされており、労働環境基準値の数十分の1という法規制に従っている商品に対して、なんのデーターもなく風評のままに危険であると政府が発表する事は誤った風評の拡大を行っているものでありすぐに撤回するべきである。
いま必要とされている新型ウィルスとの戦いに有効な、人体に無害でかつ効率的に除菌を行う方法に対して、データも科学的証明もなしに感覚的に批判し封殺しようとする行為は結果的に国民の感染対策を広げる不作為の罪であり、明確な誤りであり、科学への冒涜である。 学会で数十年にわたり発表されてきており、現場でも長く採用されている感染防止対策に対して明確に否定するのであれば、データと学術的試験結果を持って証明するのが常識である。今、健康と生命に関わる感染が現実に広がっている中でそれを防ぐための実績ある除菌液を根拠なく誹謗中傷することに対して冷静に科学的な評価を行うことを望む。
以上

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